頭皮環境を早期から改善しよう

頭皮環境の改善は、早期から取り組むことが非常に重要です。まだ大丈夫だと思って放置していたり、何も対策を行わなければ、あとになって取り返しのつかない状態になってしまいます。

髪の毛を作ってくれる毛母細胞にも、寿命があります。早いうちからのケアは効果が出やすいのですが、毛母細胞の老化が進んだ状態では、発毛効果がゼロになるわけでは無いものの、元の状態に戻すところはどんどん難しくなっていきます。

なぜ頭皮環境の改善を早いうちからすべきなのかは、毛母細胞の寿命と大いに関係があります。ここでは、毛母細胞の寿命とヘアサイクルへの影響を踏まえ、早期からの頭皮ケアの重要性を取り上げます。

ヘアサイクルと毛母細胞の寿命

通常、髪の毛の成長サイクル(ヘアサイクル)は、3~6年の周期で成長期→退行期(移行期)→休止期を繰り返し、総本数を維持しながら生え変わっていくのが通常の状態です。

このヘアサイクルにおいては、髪の毛を生成する毛母細胞が非常に重要です。その一方、ヘアサイクルは無限ではありません。毛母細胞も細胞の一種であり、老化がありますし寿命を迎えることがあります。

毛母細胞を含めた一般的な人間の細胞は、一生のうちに繰り返す細胞分裂の回数が、40~50回だと決められています(生殖細胞やがん細胞など、例外もあります)。この回数を決めるのは、染色体の末端に存在するテロメアと呼ばれる構造体です。

もし人間が無限に細胞分裂を繰り返す生物なら、細胞分裂のたびに新しい細胞が生まれ変わり、一生死ぬことが無い不老不死の状態になるのですが、現実はそうではありません。

テロメアという構造体が細胞分裂の回数を決定しており、細胞が分裂するたびにテロメア自身は短くなっていきます。テロメアが短くなることで、細胞分裂をやめる細胞は加齢とともに増えていきます。これが老化現象です。

老化現象は、細胞分裂をやめて老化した細胞が増えてきた状態であり、これは髪の毛を生成する毛母細胞でも同様の状態が起こります。毛母細胞も40~50回の細胞分裂を行うことで、寿命を迎えるのです。

その一方、通常のヘアサイクルは3~6年ですが、頭皮環境が乱され、正常なヘアサイクルが阻害されると、これが1年あるいは半年といった期間に短縮され、十分な毛髪の生育が行われなくなります。

例えばヘアサイクルが1年にまで短縮してしまうと、毛母細胞の分裂が一生のうちに40回だとして、1年×40回=40年で寿命を迎えてしまうことになります。

このため、少しでも長い間、自然な毛髪の生育を続けようと思ったら、まだ毛母細胞が寿命を迎えないうちに、ヘアサイクルの正常化を促し、十分な髪の毛が育つヘアサイクルを維持する必要があるといえます。

早期から頭皮ケアを

頭皮環境の改善は、正常なヘアサイクルを取り戻すため、非常に重要なケアだといえます。フケやアブラといった余分な成分は、頭皮の血流を悪化させ、毛母細胞の活性化を阻害する可能性が高い要因といえます。

こうしたことから、皮膚への刺激が少ない低刺激と、不要な成分をしっかり洗い流す高い洗浄力を両立させた、よりよいシャンプーを使うことは、頭皮に残留した油脂や老廃物への除去という点で、頭皮ケアの基本中の基本といえます。

もちろん、頭皮に溜まった不要な成分を徹底的に取り除こうと、あまりにも強くこすりすぎるのも、かえって頭皮を荒らしてしまったり、炎症を招いてしまいます。

ここでは、ゴシゴシと過剰にこすること無く、頭皮が適度に清潔で健全な状態を維持することが最も重要といえます。こうした頭皮ケアは自宅で実践できますし、髪へのより優しい洗い方を教えてもらえる育毛プログラムを利用するのも良いでしょう。