男性の薄毛対策を考える

今回は、男性の薄毛対策を考えていきます。

男性の薄毛対策は血行の改善から

男性の薄毛対策として最もすぐに取り組めることは、生活習慣を見直し、ストレスを抱えないことで、血行の改善や頭皮環境の改善に取り組むことです。

もともと髪の毛は、古い毛が抜け落ちたあと新しい毛が生えてきて、成長期→退行期(移行期)→休止期という毛周期を繰り返すことで、髪の毛の総量を維持しています(毛髪のヘアサイクル)。

男性の場合も、血行の改善を薄毛対策の第一に考えることで、栄養分が頭皮の組織に行き渡るようになり、健全なヘアサイクルを取り戻すことができます。

薄毛や抜け毛の多くは、毛乳頭や毛母細胞など髪の毛を作る組織の動きが低下して、新しい毛が生えてこなかったり、発毛しても十分に育たないまま抜け落ちるなど、ヘアサイクルが異常な状態に陥っていることにあります。

こうした組織は、全身を巡っていて頭皮も網羅している毛細血管から髪の毛を作るための栄養分を受け取ることで、健全なヘアサイクルを維持しています。しかし、血行不良によって毛細血管の運搬機能が低下すれば、健全なヘアサイクルも阻害されます。

男性の場合は特に、運動や睡眠の不足、不規則な偏食、ストレス、喫煙といった血行を悪化させやすい生活習慣を行いがちです。薄毛対策の基本は、こうした生活習慣を見直し、適度な運動・睡眠・食事と、禁煙・ストレスフリーに取り組むことだといえます。

男性特有の薄毛対策

男性の場合、特に女性よりも薄毛対策で重視すべきは頭皮環境です。特に頭皮が乾燥しやすい方(粃糠性脱毛症)や、脂質肌と呼ばれる脂ぎった方(脂漏性脱毛症)は、シャンプーや育毛剤など適切な頭皮ケアを行うことで、清潔な頭皮環境から健全なヘアサイクルを取り戻すことが期待できます。

薄毛の原因はホルモンバランスの乱れも指摘されています。ホルモンは身体のさまざまな調整作用を促す体内物質です。先述通り生活習慣を見直すことで、ホルモンの分泌は適正な方向に修正されていきますし、やはりこうした取り組みは有力な薄毛対策といえます。

このほかにも、長時間帽子やヘルメットをかぶる方は頭皮環境の悪化から薄毛になる場合もあります。悪性腫瘍(ガン)をはじめ、他の病気・疾患の症状のひとつとして薄毛になる場合もあり、男性の場合も薄毛対策を行わず、放置することは好ましくありません。

男性の薄毛対策と医療機関

生活習慣を見直し、ストレスを抱えないようにしたり、頭皮ケアに長い間取り組んでいても薄毛が改善しない場合は、医療機関に相談することもおすすめできます。まず、薄毛外来のクリニックでも、他の病気・疾患の疑いが無いかどうか調べる血液検査を受けられます。

男性が自分なりに薄毛対策に取り組んでいても改善しない場合は、AGA(男性型脱毛症)や円形脱毛症の可能性があります。このうちAGAは、DHTという脱毛を促進する男性ホルモンの増加が原因だとわかっています。

AGAに関しては、DHTの増加を促す酵素の働きをブロックする治療薬があります。また、DHTに対する感受性の強さは遺伝子によって決まっており、本当にAGAの可能性があるかどうかや、治療薬がききやすいかどうかについて、遺伝子検査で調べることができます。

また、円形脱毛症は非常に個人差が大きく、自然治癒する方から長期間・広範囲に渡る方もおられます。原因はリンパ球の自己免疫反応であり、これを引き起こすのは生活習慣やストレスのほか、アレルギーとの関係も指摘されています。円形脱毛症の治療は、医療機関ではステロイド剤が処方されることが一般的です。

このように、ひとりで薄毛対策を続けていても効果が出ないという男性の方は、現在では検査や治療法が進んでいることから、医療機関であるクリニックの受診がおすすめできます。