頭皮マッサージは育毛効果があるのか?

頭皮マッサージに育毛効果があるのか?と言われれば、残念ながら頭皮マッサージだけで薄毛が改善されるとか、育毛の効果があるということは言えません。

頭皮マッサージが直接毛髪に働きかけるということは無く、これだけで毛が生えるというのは無理があります。頭皮マッサージに関して、否定的立場から全く関与しない医師の方も多いですし、それもひとつの考え方だと思います。

その一方、頭皮マッサージには、血行の促進と自律神経の改善という効果が挙げられます。これは両者とも、健全な毛髪の成長を促す上では好ましい効果であり、頭皮マッサージを「育毛に良い」と考える方が少なくありません。

ただ、血行の促進や自律神経の改善についても、頭皮という一部分に刺激を与えるだけで、身体全体の改善が無ければ毛髪の促進につながらないと考える方もおられます。また、このマッサージの効果は一時的なもので長く続くものではないと考える方もおられます。

ここまで述べた通り、頭皮マッサージを育毛ケアに導入するかどうかは、医師や専門家の間でも、非常に大きく考え方が分かれているといえます。

どの立場を取る方でも、「頭皮マッサージ自体に直接的な育毛効果は無い」という点は共通しています。「これだけやれば毛が生える」などと期待するべきでは無いでしょう。

頭皮マッサージの導入の是非

ここまで説明してきたことを踏まえると、頭皮マッサージを育毛ケアに導入するかどうかは、このマッサージが持つ血行促進と自律神経の改善の効果をどう捉えるかにもよるといえます。

確かに頭皮だけに刺激を与えても、血のめぐりや自律神経の改善が全身に行き渡らなければ、大きな効果は得られないでしょう。また、頭皮マッサージによる効果は、一時的なもので継続しないかもしれません。

そもそも、血行の促進が育毛につながると考える方は、頭皮環境に網の目のように張り巡らされた毛細血管が毛根の毛乳頭とつながっており、毛細血管を活性化させることで毛根に栄養分や酸素が十分に行き渡るという点を重視しています。

また、自律神経は、ホルモンの調節機構である内分泌系の器官と協調しながら、循環、呼吸、消化、発汗・体温調節、代謝などを調整する神経です。毛髪の仕組みはホルモンバランスや代謝が深く関与するため、自律神経の改善は育毛にもプラスだと考える方がおられます。

しかし、血行の促進にしても、自律神経の改善にしても、これがどの程度まで育毛の改善効果に影響するのかは分かっていません。また、確かにどちらも、頭皮に一時的な刺激を与えるのにとどまらず、体への全身的な改善を促すことが必要です。

血行の促進や自律神経の改善を目指すなら、睡眠不足を避ける、規則的に適切な食事を摂る、有酸素運動など適度に運動を行う、タバコや過度な飲酒は避ける、リラックスする機会を設ける、精神的なストレスを減らすといった、身体全体へのケアが必要です。

その一方、こうした日常生活のなかで身体全体へのケアが必要だからといって、そのこと自体は、直ちに頭皮マッサージを否定するものではありません。

頭皮マッサージ自体は、頭皮環境に直接刺激を与えることで毛細血管の活性化を促し、リラックスした雰囲気のなかで気持ちよくケアを受けることで、リラクゼーションを通じた自律神経の改善をおおいに期待することができます。

こうしたことから、日常生活の取り組みのなかに頭皮マッサージを賢く採り入れることで、頭皮環境へのケアを中心にしつつ、身体全体への血行の改善や自律神経の改善を促し、一時的では終わらない毛髪の健全な成長環境を整えることが期待できます。

特に、頭皮マッサージを気持ちよく感じる方は、精神的なストレスフリーに近い感覚を得ていると思われますし、自律神経の改善効果を非常に大きく期待して良い方だといえます。

ここまで見てきた通り、日常生活からのトータルケアの取り組みのなかで、頭皮マッサージを上手に併用していくことは、頭皮環境を軸にしつつ、身体全体から育毛を促すために、十分に価値があることだといえます。

もちろん、全身から頭皮環境へ育毛を促す効果を、一時的なもので終わらせないための取り組みも必要です。日常生活のトータルケアであれ、頭皮マッサージであれ、これを継続して続けることが重要だといえます。

正しい頭皮マッサージを受けよう

頭皮マッサージは、固くこってしまった肩をもみほぐすのと同じ感覚で行うことが基本です。やさしく丁寧に適度な刺激を与えることで、頭皮が柔らかくなり、血行の促進とリラックスによる自律神経の改善が期待できます。

その一方、爪を立てる、指先に強い力を加える、ゴシゴシと磨くといった、力が入りすぎた頭皮マッサージは避けるべきです。これは毛穴や毛細血管を傷つけ、出血や内出血を引き起こすことで、かえって血行や頭皮環境を悪化させる可能性があります。

また、頭皮マッサージを行う前に、両手をきちんと洗っておくことも重要です。汚れた手で行うことは、指や手先についている細菌を頭皮に付着させ、やはり頭皮環境を悪化させる可能性があります。

頭皮マッサージのなかには、素手では無くブラシを使う方もおられます。市販のマッサージブラシもさまざまなものがありますが、自分でやるなら頭皮にやさしい素材のブラシを使ってほどよく丁寧に行うべきです。

特にナイロン製などの硬いマッサージブラシを使うのは論外ですし、強くゴシゴシこすったり、強く頭皮を叩くといったことも、やはり頭皮が傷つく原因となるため避けるべきです。

毛穴や毛細血管がダメージを受けたり、傷口が出来ることは、そこに細菌や老廃物が入り込んで炎症を引き起こす原因となります。湿疹・皮膚炎・毛のう炎や感染症を招くおそれもあるため、あまりにも強い力をかける自己流マッサージは避けるべきです。

さらに、あまりにも長い時間に渡って頭皮マッサージを行うのも考えものです。時間が経つに連れて頭皮へのダメージが大きくなりますし、刺激する場所に偏りが出てきます。3~5分といったところが目安だと思います。

頭皮マッサージは自分で出来る手軽な頭皮ケアでもありますが、自己流で夢中になることはかえって頭皮を悪くする原因にもなります。また、1回や2回やっただけでは一時的な効果に終わりますし、日常生活のなかでの継続的な取り組みが必要です。

頭皮マッサージがなかなか習慣化しない方や、どうしても強くやりすぎてしまうといった方は、プロの専門家が適切な頭皮マッサージを提供する育毛サービスを選んで利用することも、有力な選択肢としておすすめします。