薄毛治療の目標を見定めよう

薄毛や脱毛症になったときに、本格的に頭皮ケアや薄毛治療に取り組んだとしても、満足のいく成果が得られるとは限りません。発毛や育毛が促進される成果が出てきたとしても、それが本人にとって充足感を得られるものとは限りません。

また、髪の毛に関して、いったん成果が出始め、毛髪の育毛を実感出来たとしても、その取り組みをやめてしまったら、また以前の薄毛や抜け毛が目立つ状態に戻る可能性があります。

毛髪に関しても科学的な解明が進んでおり、現在ではさまざまな選択肢がある一方で、現実的な目標を受け入れ、どんな方法なら長く続けることが出来るのかを考えておくことも、髪の毛で悩む方にとって重要なポイントだといえます。

ここでは、現実的な目標を想定することや、継続的に取り組むことの重要性を取り上げ、髪の毛に対する研究が進んでいる結果として選択肢がたくさんあることについて説明します。

継続できる現実的な目標を

薄毛や抜け毛で悩む方の方のなかには、薬用シャンプーや薬用育毛剤をたくさん試してみたり、育毛サロンや育毛サービスに通ってみたり、医療機関での薄毛治療に取り組むなど、非常に多くのお金と時間をかけて取り組む方も少なくありません。

こうした方は、髪の毛の問題に正面から取り組み、毛髪に関してとても高い問題意識を持っており、出来る限りのことを行うことは望ましいスタンスだといえます。

ただ、こうした方のなかには、発毛や育毛の効果を過剰に期待したり、フサフサだった頃の自分に戻りたいと思っている方も少なくありません。人間ですから、自分が最も良かった頃の記憶というものは、なかなか忘れられないものです。

ただ、これはストレートに申し上げるならば、現在の科学や医療技術では、人間の思い通りに髪の毛を復活させることはとても困難であるということも、あわせて理解しておくべきだと思います。

男性型脱毛症(AGA)を引き起こす原因は何か?女性の薄毛・脱毛症・FAGAを考えるで説明した男性型脱毛症は、男女とも起き得る症状で徐々に進行する脱毛症です。特にこうした場合の薄毛・脱毛症は、一番良かった頃の髪の毛に戻すことはなかなか難しいといえます。

こうした現状を踏まえるならば、どの程度まで髪の毛が改善することを目指すのかという、現実的な目標を見定めることが重要なポイントといえます。これについては、さまざまな方の意見や助言を聞くことがあっても、最後には自分で決めることだと思います。

発毛・育毛について、家族や友人、育毛サービス、医療機関といったさまざまな方の助けを得ることについて、良いことを取り入れ、必要なら誰かの助けをでも説明してきました。周囲の方のアイデアを吸収することで、新たな発見や気づきということがあると思います。

こうしたさまざまなアドバイスや情報をインプットし、おおいに参考にする一方、どこまでの状態を目指すのかという目標を見定めることは、最後には自分自身にしか出来ないことです。

他方で、薄毛治療や発毛・育毛に取り組み、ある程度の成果を感じた時点で取り組みをやめてしまったら、また脱毛や薄毛が進行を始める可能性があります。

いったん目標に近いところまでたどり着いても、その後特にケアを行わなければ、抜け毛や薄毛が目立ち始め、新たな髪の毛の生育が止まってしまう状態に逆戻りすることも考慮すべきです。

こういった事態に陥らないようにするため、自分が続けられる取り組みは何なのか、現実的にどこまでの目標なら維持・継続できそうかといったことを考えることが、頭皮や毛髪環境にとっても重要なことです。

髪の毛の環境の改善のために、どんな努力ならやめられずに済むのか、どこまでの目標を見定めたら続けることができるのかについて、先述通り周囲の人々や専門家のアドバイスを得たり、さまざまな情報を吸収しつつ、それを自分なりに消化して、よくよく考えることも極めて重大なポイントといえます。

選択肢は広がっている

薄毛や脱毛症は、性別や年代を問わず起きる症状です。男性の方にとっても、女性の方にとっても、心身ともに大きな苦痛をもたらします。また、加齢や老化によって起こる脱毛症もあれば、若い世代でも発生する薄毛や脱毛症があります。

その一方、脱毛症に関する研究はかなり進んでおり、薄毛・脱毛症のさまざまな種類で説明した通り、かなりの程度まで脱毛症を引き起こすメカニズムが解明されています。

例えば、男性型脱毛症(AGA)は男女とも起こりうる脱毛症ですが、AGA(男性型脱毛症)の診療ガイドラインで取り上げた通り、「フィナステリドの内服(ただし男性のみ)」や「ミノキシジルの外用」という、高い効果を挙げる医薬品が実用化されています。

また、円形脱毛症に関しても、円形脱毛症とはで説明した通り、決定的な治療法は確立されていませんが、原因は自己免疫反応であることが分かっています。円形脱毛症では、ステロイドの服用が多く見られるほか、自然治癒する方が多いことも分かっています。

薄毛や脱毛症に関しては、まだまだ解明されていない部分が多いものの、医学的な進歩は従来に比べて格段に進んでいます。それに伴って、抜け毛や薄毛で悩む方の選択肢も、よく分からなかった時代に比べれば、飛躍的に広がっているといえます。

一般的な育毛サロンでは医療行為は出来ませんが、頭皮環境を整え、成長因子に働きかけることで、発毛・育毛をトータルでサポートするサービスが受けられます。

また、医療機関の薄毛治療では、薬効が認められた医薬品の処方を受けられたり、効果を高めるための遺伝子診断の手法も広まっています。髪の毛の不安を抱えた方々が、どんなことに取り組めばよいのかという手段は、いくつもあるといえます。

薄毛や脱毛症から完全にリカバリーすることはなかなか難しく、自分が続けることが出来る取り組みと現実的な目標が必要ではあります。その一方で、安易に諦めるのはもったいないことですし、何が出来るのかを積極的に考えて取り組むべきだと思います。