ストリップ法(FUT)とは

今回は、ストリップ法(FUT)について取り上げます。

ストリップ法はFUT(Follicular Unit Transplantation)、毛包単位植毛とも言われます。つまり、毛包単位で移植する自毛植毛の方法です。

ストリップ法(FUT)の特徴

ストリップ法(FUT)は、毛包単位で植毛します。毛包とは、毛根から生えている髪の毛の束の単位です。髪の毛は1本づつ等間隔で生えているわけではなく、1本毛、2本毛、3~4本毛など、毛根から1本または数本の毛が束になって生えており、この毛根ごとの髪の毛の単位が毛包です。

ストリップ法(FUT)の最大の特徴は、毛包単位で植毛することに加え、メスを使って切り取ることです。採取する部分を帯状に切り取り、切り取った部分を縫合したうえで、ドナーをマイクロ・グラフト単位まで株分けを行ってピンセットで差し込んでいきます。

ストリップ法(FUT)のメリット

ストリップ法(FUT)のメリットは、一度で広範囲に採取して移植することで、施術時間が短縮しやすい点です。このため医師の負担も大きくならず、料金も安くできる傾向にあります。

また、採取したドナー株から状態の良い毛髪を選ぶことで、広い範囲に高密度の植毛が可能である点も大きなメリットといえます。ストリップ法は顕微鏡を使って株分けを行うことが一般的であり、毛包を傷つけるリスクが低いことから、切断率が低く生着率(定着率)が高い方法でもあります。

ストリップ法(FUT)のデメリット

ストリップ法(FUT)のデメリットは、採取した部分に大きな傷跡が残ることや、術後の痛みが出やすい点が挙げられます。採取する箇所が小さければ毛根ごと採取して毛が生えてこなくても目立たないのですが、ストリップ法は比較的広めに採取することが一般的です。

ドナー採取した箇所は皮膚を上下に引っ張り、ホッチキスや糸などを使い縫合することが多く見られます。実際の縫合方法はクリニックによって異なりますし、糸には吸収する糸としない糸があり、吸収する糸は抜糸の必要がありません。

最近では縫合技術が向上し、ほとんど傷跡が目立たないトリコフィティック縫合法を採用しているクリニックもあります(湘南美容外科クリニック、紀尾井町クリニックなど)。

ストリップ法(FUT)のまとめ

ストリップ法(FUT)は、メスを使って広範囲に毛包単位で移植する自毛植毛法です。このため短時間で効率よく、医師の負担も大きくならないため、費用を安く抑えて自毛植毛を受けたい方におすすめできる施術といえます。

その一方、広範囲にメスを使って採取し、採取部分は縫合するため、傷跡が目立ちやすく、術後の痛みが出る方もおられます。これに関しては、縫合技術の進歩によって、目立ちにくい縫合法を採用したクリニックも増えてきています。

もちろん、メスを使って採取と株分けを行い、ピンセットで差し込んでいく方法ですから、信頼のおける経験豊富な医師のもとで受けることが望ましいといえます。高密度で広い範囲を効率よく受けられる植毛法ですし、生着率(定着率)も比較的高い方法といえます。