ダイレクト法(FUE)とは

今回は、ダイレクト法(FUE)について取り上げます。

ダイレクト法はFUE(Follicular Unit Extraction)、つまり毛包単位で切り抜く(抜き取る、抽出する)方法です。日本語では「くり抜きドラフト採取」と言われることもあります。

ダイレクト法(FUE)の特徴

ダイレクト法(FUE)は、毛包単位で採取する点はストリップ法(FUT)と同じですが、ストリップ法と違ってメスを使わず、専用のパンチを使ってくり抜くように切り取る自毛植毛法です。

メスを使わないということは、採取箇所を切り取らず、縫合する必要もありません。1毛包づつ新しい毛穴を作成し、小さなパンチで植え込むため、柔軟な調整が可能ですし、自然な仕上がりになります。

ダイレクト法(FUE)のメリット

ダイレクト法(FUE)の最大のメリットは、メスを使わないことにあります。メスで切って縫合した傷跡が大きく目立つことは無く、移植部分はとても自然で綺麗な仕上がりにすることができます。

また、毛包をくり抜いて取り出すため、頭皮にゆとりが無かったり、頭皮がタイトな箇所でも柔軟に施術できる点が大きな利点といえます。いわゆる「切らない自毛植毛」として話題になった方法でもあります。

ダイレクト法(FUE)のデメリット

ダイレクト法(FUE)は、大量のドナーが必要となる広範囲の施術には向かないと言われています。医師の施術力にも依存する方法ですが、最近ではパンチなどの技術向上に伴い、メガセッション(1時間1000株以上)できるクリニックも増えてきました。

また、ダイレクト法(FUE)の大きなデメリットとしては、皮膚の表面から毛包をくり抜くため、毛根を切断してしまう可能性が高い点が挙げられます。採取したドナー毛根の切断率は専門医でも20~50%と言われており、この結果、発毛率が低いことが問題になりました。

現在では、この非常に大きなデメリットを解消するため、SAFE法とはi-direct法(アイランドタワークリニック)、スマート・グラフトなどの発展的な方法が開発され、ダイレクト法(FUE)のメリットを維持しつつ、切断率の問題を大きく改善しています。