髪の毛の正しいブラッシングとは

髪の毛を適切にブラッシングすることは、頭皮から分泌される皮脂を髪全体に行き渡らせ、つやを保ったうるおいのある髪の毛を保つ効果があります。また、外部から付着した余分なフケやホコリを除去することによって、清潔な頭髪環境を維持する効果があります。

さらに、頭皮に適度な刺激を与えることで、血行が改善し、髪の毛の健全な生育環境を整える効果もあると言われます。ただし、地肌を強くこするなど、あまり激しい刺激を頭皮に与えることは、かえって頭皮環境の悪化を招くため、やりすぎは避けたいところです。

ここでは、さっぱりとして清潔な頭皮環境をサポートするために、髪の毛を正しくブラッシングするコツを取り上げていきます(頭皮環境を早期から改善しよう)。

ブラッシング専用のブラシ選びから

まずは、髪の毛のブラッシングのブラシ選びから始めましょう。目の細いくしやブロー用のロールブラシはブラッシングには向いていませんし、ブラッシング専用のブラシを使うことが基本です。

ブラッシングに向いたブラシには、ナイロン製やポリエチレン製など化学合成の素材で出来たものや金属製のものがある一方、豚の毛やイノシシの毛で作られた天然の動物由来のブラシもあります。また、最近では「セシオン」など、新たに開発された新素材のブラシも出ています。

ナイロン製やポリエチレン製など、化学合成の素材で出来たブラシは、比較的安価ではあるものの、静電気が起きやすく、髪の毛を傷めやすいというデメリットがあります。金属製のものは硬くて丈夫ですが、頭皮を傷つけやすく、キューティクルを削り取ることもあります。

髪の毛のブラッシング用のブラシで最もおすすめできるのが、豚毛やイノシシの毛で出来たブラシです。動物由来ですから静電気を起こさず、自然な毛先ですから頭皮を傷めにくいというメリットがあります(髪の毛の構造)。

このほか、最近では新素材のブラシも登場しています(セシオンなど)。新素材のブラシは、マイナスイオンが発生してキューティクルを整えるとか、静電気の発生をなるべく抑えるなど、最新の研究開発に基づく工夫が施されたブラシといえます。

正しい髪の毛のブラッシング

髪の毛のブラッシングをする際は、まず先に髪の毛を軽く湿らせましょう。乾燥した毛髪へのブラッシングは摩擦によるダメージが大きくなりますし、逆に濡らしすぎるのもキューティクルが開いた状態となり、やはり毛髪が損傷しやすい状態となります。

ここは、軽く湿る程度に髪の毛を濡らしておくか、ブラッシング用のスプレーなどを使うと良いでしょう。長い髪の毛の方は、ヘアクリームや椿油を使っても良いと思います。これにより、ブラシの滑りがよくなり、静電気も防ぐことができます(頭皮にオイルケア(オイルクレンジング)はどうなのか?)。

ブラッシングはまず、髪の毛の毛先からやさしくとかしていきます。毛先のもつれをソフトに解きほぐし、傷みがひどいところは手を添えながらデリケートに行います。

毛先が整ったら、髪の真ん中、その後に根本と、徐々に上のほうをとかしていきます。抜け毛や生じないように、ゆっくり丁寧なブラッシングが重要です。ここまで済ませたら、最終的な仕上げのブラッシングとなります。

仕上げのブラッシングは、根本から毛先に向けた髪の流れに沿って、全体を柔らかくブラッシングします。ブラシの毛先を頭皮にこすりつけるようなブラッシングはNGです(髪の毛のお手入れは自己修復できないから)。

誤った髪の毛のブラッシング

髪の毛のブラッシングで最も誤ったやり方は、いきなり根本からとかすことです。これは髪が絡まった箇所が多く、切れ毛の可能性を招くといえます。また、ブラシの毛先を頭皮に強く当てたり、頭皮を激しくけずるのもNGです。

また、ブラシを強く早く動かす方もおられます。このようなブラッシングは、頭皮やキューティクルの摩擦を強め、髪の毛が痛む原因となります。さらに、キューティクルは根元から毛先に向かって並んでいるため、逆方向からブラッシングするのもNGです。

髪に毛を逆立てたり、無理な髪型を繰り返すのは、頭髪や頭皮の健康にとって好ましいことではありません。また、髪の表面をなぞるだけというのも、ブラッシングの効果を十分に得ることはできません(皮脂は取りすぎても溜まりすぎても良くない。)。

どのタイミングでブラッシングを行うか

ブラッシングはひとによっては、シャンプー以上に行う頻度が高いかもしれません。朝起きてすぐ、シャンプー前、ドライヤーで髪を乾燥後、寝る前など、やろうと思えば何度でも行う機会があります。

髪の毛のブラッシングは、基本的にはいつ行っても構いません。あまり過剰にやりすぎると、キューティクルが摩擦の影響を受け、ダメージを受ける可能性がある点に注意して、適度な頻度で行うことを心がければ、どのタイミングでも構いません。

特にシャンプー前や育毛剤を使う前は、不要なフケやホコリを除去し、髪の毛の絡みを整えるなど、シャンプーや育毛剤の効果を大きく引き出す効果が期待できます(育毛シャンプーは効果があるのか?)。

その一方、ブラッシングの効果を考えすぎたり、義務感から「毎日必ずやらなきゃ」という考えに固執するのも考えものです。「頭皮にやさしく」を念頭に置きつつ、「できる時間に、できる範囲を」という程度のリラックスした気分で行うようにすると良いでしょう。