エイジングを受け止めつつ新たな情報を適切に取り入れよう

人間は、エイジングの影響を避けることが出来ません。それは、髪の毛の生育をはじめとする頭皮環境においても同じです。

エイジングは人間の場合、「加齢」や「老化」という意味で使われる言葉です。年齢を重ねるということ自体は生物として自然な経過であり、エイジングは人間として一個体が誕生したときから始まっていることです。

このため、これは毛髪に限ったことではありませんが、エイジングという流れを、あまり後ろ向きに考えず、さらりと受け止めることが望ましいといえます。

その一方、エイジングを年月の積み重ねに沿って受け止めることは、「諦める」ということではありません。

加齢に伴って髪の毛をはじめとする全身のさまざまなサインを感じ取り、自分が負担に感じない程度のケアを添えてあげるだけでも、何もしないときよりは明らかに違った感覚が得られます。

また現在では、薄毛・抜け毛や発毛・育毛に関して、あらゆる情報が流れています。科学的な根拠に基づく医学的な見地からの研究も進んでおり、さまざまな情報を摂取して自分の頭皮ケアに活かすことも、活力をもたらす活動となります。

ここでは、エイジングが毛髪にもたらす影響と、毛髪に関する情報を取り入れる意義について、詳しく説明していきます。

エイジングと髪の毛

エイジングが髪の毛に影響する例として、最もよく知られているもののひとつが「白髪」です。髪の毛に色がつくのはメラニンという色素であり、特に日本人に黒髪が多いのは、ユウメラニンを多く含んでいるからです。

髪の色を決めるメラニンは、メラノサイト(メラニン細胞)で作られます。ところが、加齢によってメラノサイトの機能が低下したり、ホルモンバランスが乱れると、メラニンが生成されなくなり、白髪が目立つようになります。

(このメカニズムについて詳しくは、白髪隠しの良い方法・悪い方法で説明しています)

また、成長ホルモンが刺激を起こすと、毛乳頭細胞でIGF-1(インスリン様成長因子1)という物質がたくさん作られ、これが成長ホルモンの作用を仲介して、髪の毛の生育を促進します。

成長ホルモンやIGF-1も、加齢とともに減少する傾向があります。ただし、体内のホルモンバランスを乱すことが無ければ、年齢に応じた調整機能を維持することが可能です。

成長ホルモンがIGF-1を経由して毛根に働きかける仕組みは、IGF-1と毛髪の関係で取り上げています。これもまた、エイジングの影響を受けやすい仕組みです。

髪の毛に関しては、毛母細胞の分裂回数を決定づける情報が、染色体の末端に存在するテロメアという構造体に存在しています。テロメアが短くなることで、細胞分裂をやめる細胞が増えていくことが分かっており、これが髪の老化の正体だといえます。

人間の一生涯のうちに、毛母細胞が細胞分裂を行うのは40~50回と分かっています。通常3~6年のヘアサイクルを維持できれば生涯を通じて髪の毛を確保することが出来ますが、これが1年とか半年とか短縮すると、早いうちから薄毛・抜け毛が始まります。

健全な毛髪の成長サイクルは、古い毛が抜け落ちるのに代わって新しい毛が生育され、すくすくと伸びていくことです(→毛髪のヘアサイクル)。これに対して、髪の毛に良くない要因が重なると、髪の加齢や老化が加速され、もっと早いうちから深刻な脱毛を招きます。

毛母細胞も細胞の一種であり、寿命があればエイジング(加齢、老化)があります。おれについては、頭皮環境を早期から改善しようで取り上げています。

加齢や老化によるホルモンの減少やホルモンバランスの乱れは、髪の毛にも多くの変化をもたらします。抜け毛が目立ったり、髪のハリやコシが無くなったと感じたら、それは変化のサインです。

エイジングによる髪の毛の変化は、どこかの時点で「髪が変わった」ことを受け止める必要があります。それと同時に、あまり深刻に受け止めず、自分が年齢を積み重ねてきたことの1つのサインだと、淡々とあっさりと受け止めたほうが良いと思います。

新しい情報を適切に吸収しよう

エイジングによる髪の毛の変化を感じ取ったら、まずはその変化と向き合い、自分なりの対処法に取り組むことが肝要です。重く受け止めないことも重要ですが、「諦めない」ということも同じくらい重要なことです。

薄毛や抜け毛が増えてきたからと言って、過剰に感じる必要はありません。それとともに、仕方がないと後ろ向きになる必要もありません。自分が出来ることから少しづつで良いので、頭皮ケアに取り組むことが大切です。

エイジングによって髪の毛が変わってきた現実を前にして何もせず、後ろ向きの思考や現状から目をそらすことは、何の解決策にもなりません。何もしないよりは、何か自分に出来ることから頭皮ケアを行うことで、全く違った感覚を得ることができるといえます。

その一方、現在では髪の毛に関するさまざまな研究が世界的に進められています。アンチエイジングという言葉も一般的に広まっており、髪の毛に限らず加齢や老化に関するさまざまな現象を科学的に解明しようとする取り組みが進んでいます。

このような髪の毛とエイジングに関する情報については、非科学的で根拠のない情報に振り回されること無く、論理的に整合の取れた適切な情報をどんどん取り入れていきましょう。

髪の毛に影響する体の働きは、頭皮部分だけでなく、全身の生命活動が関わっています。ホルモンの分泌や体内組織の作用など、生きている仕組みを知ること自体が楽しみとなり、髪の毛をはじめとする自分の身体の潜在的な可能性を引き出すことには、大きな意味があるといえます。