産後の抜け毛の対策

今回は、産後の抜け毛の対策を取り上げます。出産後に抜け毛が生じる原因については、産後の抜け毛の原因は?で説明しました。ここでは、それに対してどのような対策が出来るかを取り上げます。

産後の抜け毛対策といっても、その原因は女性ホルモンの急激な変化であるため、多くの場合は規則正しい生活を行っていれば、自然に治癒していきます。しかし、だからといって何もしなくて良いということにはなりません。

これは出産後に限ったことではありませんが、抜け毛対策の基本は、血行の改善、栄養と睡眠、ストレスフリーに尽きます。まず、抜け毛の悪化はほとんどの場合、血流が低下することで、毛乳頭や毛母細胞など髪の毛を作る組織へ十分な栄養分が送られないことにあります。

産後の抜け毛対策:血行改善

このため、血行に良いことを推進し、血行に悪いことをやめるということが、産後の場合でも抜け毛対策の基本といえます。まずは、出産後ですから無理はしないほうが良いのですが、過剰な負担にならない適度な運動は血行を促進します。

また、髪の毛を作る組織に栄養分を送り届けるのは、全身を網羅している毛細血管です。適切なシャンプーや育毛剤の使用は、頭皮をめぐる毛細血管を活性化させる可能性が高まりますし、生活な頭皮環境づくりは産後の抜け毛対策につながります。

その一方、タバコを吸っている方は、絶対にやめるべきです。タバコに含まれる成分は、身体の調整機能を低下させることで、血の巡りを悪くすることが知られています。妊娠中から禁煙に取り組んでいる女性も多いと思いますが、産後の抜け毛対策として必須のポイントといえます。

産後の抜け毛対策:栄養と睡眠

産後の抜け毛対策で忘れてはならないのは、栄養と睡眠です。特に栄養に関しては、バランス良い食事ができれば十分だと思いますが、その上で毛髪の育成に寄与する栄養分の摂取を心がけると良いでしょう。

具体的には、大豆、肉、魚、卵などのタンパク質は髪の毛のもとになる成分といえますし、緑黄色野菜などのビタミンや、海藻類、貝類、小松菜、ほうれん草、レバーなどのミネラルは、髪の毛を作る作用に働きかけるエネルギー源といえます。

また、睡眠は、ホルモンなど体内物質の調整のために有効です。出産後はなかなか睡眠時間を確保することが難しいと思いますが、特に出産後の抜け毛がホルモンバランスの変化によるものであれば、決まった時間に一定の睡眠を確保することをおすすめします。

産後の抜け毛対策:ストレスフリー

産後の抜け毛対策でメンタル的に重要なのがストレスフリーであることです。出産後は育児はもちろん、仕事や家事を抱えたり、人間関係で悩むことも多い時期かもしれません。

心理的なストレスは、これまで述べてきた血行やホルモンなど体内物質の調整機能にも良くない影響を与えます。また、産後の抜け毛は急激に起こることもありますが、そのこと自体にストレスを感じることも好ましいことではありません。

産後の抜け毛は、妊娠中に増加した女性ホルモンが元の値に戻ろうと減少することで発生する場合がほとんどです。このため、多くのケースでは時間の経過とともに落ち着き、自然治癒する場合が見られます。

産後の抜け毛は個人差も大きいのですが、早い方で数ヶ月、遅くとも1年~1年半で落ち着きます。このため、過剰に心配せず、あまり抜け毛対策に必死になる必要はありませんし、長い目で経過を観察する気持ちの余裕を持っておくと良いでしょう。

ただし、1年~1年半を過ぎても、抜け毛が治まらないという場合は、産後の抜け毛のような女性ホルモン以外の原因を疑うべきです。こうした場合、現在では脱毛症に関する遺伝子検査や、医療用の薬として認められたものがありますし、医療機関であるクリニックの受診をおすすめします。